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2023-10-23 11:55:00
北海道新聞10月23日号 4頁。「西田浩雅の ニュースがわかる」「ガザ紛争 力の包囲 攻撃を誘発。 アラブ・イスラエル接近 ハマス、孤立に危機感。パレスチナ問題だけは未解決で、手に負えず、解決の糸口もつかめぬありさまであり続けている。」 昨日このお知らせで、第2次大戦終結にさかのぼるパレスチナ問題の背景を書いたが、昨日の私の文章には重大な欠落部分があった。それは第1次大戦から第2次大戦までの「イスラエル問題」の経過の歴史である。それは今日のこの道新の解説記事のなかに非常に丁寧に述べられているので、以下に要点を採録させていただきたい。/パレスチナ問題の原点は第1次世界大戦の時代にさかのぼります。/当時、この地域はオスマン帝国支配下にありました。その打倒を狙う英国はアラブ勢力と協定を結び、オスマン帝国と戦えばアラブ独立国家をつくると約束します。/一方、ユダヤ系のロスチャイルド財閥から資金を引き出すため「バルフォア宣言」でユダヤ人国家の建設を支持します。/さらにフランスとは、戦後に中東を分割支配する秘密協定を結んでいました。/悪名高き「三枚舌外交」です。/結局、パレスチナは英国の委任統治領となり、ユダヤ人の移住が進みます。そして第2次大戦下、ナチスドイツによるホロコーストが起きます。600万人が虐殺された悲劇はユダヤ人国家建設の機運を生み、国連は47年にパレスチナ分割決議を採択。翌年イスラエルが建国を宣言しました。/これにより2千年にわたり離散してきたユダヤ人が自らの国を獲得します。その代わりに70万人を超すアラブ人が故郷を失い、パレスチナ難民が生まれます。