インフォメーション

2023-10-16 08:38:00
北海道新聞10月16日号 1頁。「ガザ地上侵攻へ部隊増強 イスラエル軍陸海空で連携」。イスラム組織のハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻に向け、ガザ境界付近でイスラエル軍が地上部隊の増強を進めている、という記事。/100余万人の人口が住むというこのガザという地区へ、北方から30万人と呼号されるイスラエル軍が陸空海連携して攻め込むといわれている。「住民は西の方へ(エジプトの方へ)退避したらいいのだ」とされている。/現在のウクライナ・ロシアの戦争をはるかに上回る大惨事が予想される。この「侵攻」にちょっと待てという国際的な強い制止力はどこからもかかっていないようだ。/思えば23年前、2001年にもこの哀れで残念なシチュエーションがあったことを、今では直接の知識がなくて知らないたくさんの人類が出生している。例えばネットで「米国同時多発テロの発生」という記事を読めば、詳しい記事が書いてある。2001年9月11日。4機の米国国内民間航空機が同時にハイジャックされ、米国の経済・政治を象徴する建物に相次いで突入する自爆テロであった。それに続いて米国ブッシュ政権が行ったイラク戦争やアフガン戦争は、今にして思えば「ひたすら武力制裁」という感じが強いありようで、そういう米国の武力行動に自制を求める世界的声というものはほとんど聞こえなかった。こういう制裁行動は、果たして米国自身と世界にとって、どんな総括になるのだろう。/20世紀に「明るい、楽天的な米国人」というイメージがあったものが、21世紀にはすっかり薄暗いイメージになってしまった。