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2022-11-04 21:11:00
英語のいわゆる「やまとことば」と、英語全体との関係は、たいへん明瞭である。古代以来ヨーロッパ大陸からいろいろな勢力が英国にやってきて、それも支配者としてやってきて、従来の英国民と混血して現在の英国民となった。その過程で、ヨーロッパ大陸から入ってきた言語は、論理的で、長い綴りの語が多く、それらの代表は「ラテン語」であろう。(知っての通り、ギリシャ語、ラテン語は、小欧州の多くの民族の言語に巨大な影響をもたらした「共通的部分」である。なにせキリスト教がこの世界を風靡し、ラテン語は聖なる言語として君臨した。欧米で古典教育といえば、ギリシャ語・ラテン語による教育である。どことなくアジアの古漢文世界と通じる気味がある。)近代でも、ラテン語には科学の用語としての地位があり、法律の文書の正式用語でもあった。さて、英国に戻ると、いわゆる「英国のやまとことば」は、感覚的感情的情緒的な語が多く、綴りは短い。どうしても多義的になる。こういう短い単語ばかりでまくしたてられると、外国人にはなにがなにやらさっぱりわからない。「ほわっちゅーあいど」と走り去る車からどなられると、あぜんとするしかないが、「なにみてけつかる」という程度の意味か。eyeという徹底して身近で、短い単語を感情的に使っている。まあこんな具合。