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2022-10-25 23:18:00
今日10月25日、夜10時に、NHKBS3で、「ヒューマニエンス 人類と文字との出会い」という番組を視聴した。このテーマは漢字と関りが深いので、興味をもった。ところがこの視聴から得た知見は、思いがけない広がりをもちそうなので、数回に分けて述べる。今回は私も思いがけなかったたいへんな話題に触れておきたい。/番組最後のほうで、漢字の左右を間違えて書く幼児、という話題が出た。(鏡文字。ミラーライテングというそうだ)漢字の学習が進んだ年齢になっても、一定数(少なからぬ数)の人間はどうしても漢字の左右上下が認識できない(ディスクレシア・障害)という現実がある。欧米でもこのような文字(アルファベット)の「デイスクレシア」は多くの人間の幼時に稀ならず起こっている由。ところでこのようなディスクレシアを起こしている人間が、案外に絵が上手だったりすると。/私、青年期に出会った少年が、たいへんに不思議な障害を起こしていた。数字の位取りを、通常とはすっかり反対に把握していた。むろん計算をさせればたいてい間違う(合うはずがない)。私は教育を委ねられて、この真面目な少年が「たいていの計算を必ず間違う」ことに不審を感じた。気が付いた以上、私は何年もかけてその少年の計算につきあい、なんとか「普通」にした。今日の番組は、文字のディスクレシアを話題にしたが、コトは数字でもありえることではないか。/ところで、普通の順に読む数字で成り立つ数と、その正反対の読み方をする数とは、どのような数学的関係にあるのだろうかね。