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2022-10-22 21:07:00
漢文で、文字とは何か。許慎『説文解字』は、象形文字や指事文字のような「単純な文字」のことを「文」といい、複雑な仕組みの文字のことを「字」というとしている由。徹底的に、従来からある文字を組み合わせていろいろな新しい漢字を作ってきたのが、漢字というものの体系で、こうして出来上がった漢字を「文字」と言っているのだと。こういう学問が「漢事学」(あるいは、小学という)で、漢字の使い方の文法をも含むという。それに対するものが「漢文学」。要するに、国語学と国文学の関係のようなものだろう。漢和辞典は、この漢事学に関するものだと。世に文学青年というのはいるが、語学青年という具合には言わない。文学青年には夢と志を感じるが、「語学青年」には(もしそういう言い方があったとすれば)、実利と生活臭が強すぎるのかもしれないね。従来話題にしてきた「部首」とは 様々の複合文字を作ってゆく際の「基幹になる文字」であると。通例二百数十種類を漢和辞典は「部首」として挙げ、一覧表にしている。