インフォメーション
2022-10-19 20:39:00
長澤氏の『三省堂漢和辞典』の要点を追いながら、説明を続けます。例1.「相」、例2.「季」では、例1が親字の「左側」つまり「木」偏で引く例、例2が親字の「上側」つまり「*」(残念だがこの文字が出せません)冠で引く例、です。大胆に言えば、「部首」で引くとは、おおざっぱには、偏旁冠脚という部首を手掛かりに引くということで、「偏」「冠」の二つが一番ポピュラーな部首だろうと。さて他はどうなるのかというと、「旁」「脚」その他について、ややこしい例を出しておられる。要するに「偏冠」ほど楽ではないようです。例3.「賀」。上半分の「加」に当たる部首がないから、下半分の「貝」という「脚」部で引くことになる。ところが「貝」が「左上」に来る漢字と「下」に来る漢字がある・ここでは「貝」という脚が「下」に来る部首のほうを選ぶということらしい。例4.「嗣」。左半分も、右半分も、該当する部首がない。左半部のさらに上半分の「口」で引くんだという。(「口その他」で引くのだという。)例5.「啓」。私、この説明はよくわからない、まず上半分の「*」は部首にない。下半分に「口」があるが、「口その他」ではだめだ。そこで上半分のさらに左の「戸」の七画だというんだが、ちょつとピンとこない。例6.「米」。これは左右にも上下にも分割できないから、「米」の全体を六画の部首の中から探すのだと。あえてぐじゃぐじゃ書かざるを得ないが、どうも「偏」「冠」以外は、なかなか大変で、試行錯誤しながらこういうことに慣れてゆくしかない。そしてなおかつこの長澤氏流が、「最善の試行錯誤」だと私が信じるというしかない。