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2022-07-18 10:48:00

今日7月18日、テレビ解説、HТBの午前8時から約2時間の番組 『羽鳥モーニングショー 容疑者が犯行前に手紙「本来の敵ではない」安倍氏銃撃の背景記す。*政治と旧教会接点は』が行われた。他の多くの局でも、容疑者が「レポーター」某氏に「銃撃前日」に送った手紙の全文が公開され、この手紙の文面をどう考えるかという切り口の長時間報道をしている。HТBの場合、解説者にかつてオーム真理教事件の全力取材を行った著名な有田芳生氏を招いて、とくに政治家と旧統一教会の接点を30数年の長期にわたって検証していた。得難い機会であった。有田氏の証言の中で、かつて警視庁幹部が1995年当時「オウムの次は統一教会を監視対象にしたい」と言っていたが、おそらくは「政治の都合」でこれが果たせなくなったのであろうと言っていたのが、印象的だ。また有田氏は、1968年に岸 信介元首相が韓国の文鮮明氏と語らって、「国際勝共連合」を日本に誘致しているのが、統一教会の沿革の始まりだが、この時の経過を詳細に書き記した著作として、久保木修己氏の著書を指摘している。/ 今日7月18日 北海道新聞に、山上容疑者が事件前日に書いた手紙の件が詳細に取材されており、手紙の全文も掲載されている。1頁「安倍氏殺害手紙で示唆」同25頁「教団へ恨み 怒り続々」「準備重ね ついに発射」。この手紙の中にも書かれていた「私と統一教会の因縁は約30年前に遡ります」と。この30年間、山上容疑者の家庭が崩壊するに至った恨みに言及している。およそ宗教団体が政治集団になつたり、武装集団になったりするようなことは民主主義社会で大問題なのは明瞭だが、かつてオウム真理教はそのどちらでもあった。いまのまま放置されていると、この旧統一教会のあとを継ぐ宗教集団は、まだ武装集団にはなつていないようだが(サンクチュアリというのがあるが)、みずから有力な政治集団にもなりかねない。統一教会と政治の関係をこの30年間について検証して、問題をあぶりだす時期であろう。有田氏によれば、1995年当時警視庁は統一教会を「オウム真理教」に次いで監視対象にしようとしていたという。「政治という理由で」それが果たせなかったらしいと。北海道新聞にもそういう取材を期待する。