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さきに起こった「安倍前総理銃撃事件」に関して、この犯行の動機になった旧統一教会への山上容疑者の恨みの「取り扱い」が、ネットや週刊誌以外でも熱心に報じられるようになった。今日7月15日、HTBで午前8時から約2時間綿密に報道された「羽鳥モーニングショー」「東大入学式直後に勧誘 生出演...旧統一教会元信者語る高学歴大学生勧誘の実態と合同結婚式後の衝撃儀式*3000万円『聖本』中身とは」は、旧統一教会の問題性を詳細に市民に理解させる画期的な番組ではなかったろうか。これは動画として多くの市民が見る値打ちがある。現在教授職にある元信者に語らせ、教団被害者救済の弁護士が質問し、数人のごく並みのレギュラーが感想を述べたりしている。締め近くで3つの「所見」を急いで付け加えた。「これは7-8年前まであったことで、今はない」「今は、教団をやめたい人はやめられる」「いまは、退会者の『社会復帰』というか、退会者を社会が助けてやる必要がある」と。/ 昨日7月14日、アベマタイムズ『「安倍元総理よりもっと濃密に付き合っている政治家もいる」旧統一教会と政治の係り、背景に選挙運動か』。は、カルト教団が政治にかかわってくる社会的理不尽を取り上げているけれども、季刊『宗教問題』の小川寛大編集長が記事の中心になって、宗教が政治にかかわることを禁忌とすべき近代議会政治の政教分離問題を追及する構えをとっている。この動画もまた、多くの市民が見て、政教分離の原則についての認識を深める機会となろう。コトは統一教会だけの問題ではなく、問題の広がりはとめどもなく広く、深いであろう。統一教会は「カルト教団」という最悪の「宗教」の議会制民主主義参与の実例に過ぎない。日本も第二次大戦後80年近くなろうとしている。戦中戦前の神道が政治と行政の中心であった時代から(そして他の宗教を圧迫して宗教を独占するの感があった)、今日、近代日本にふさわしい宗教のありようをもうそろそろ、個人としても社会としても、考えてもいいのではなかろうか。