インフォメーション
安倍元首相が奈良市で暗殺された。この寝耳に水の出来事で、その当日のテレビは昼頃から、起こった出来事をわかった順に次々と報道していた。/山上容疑者が奈良県警の取り調べの下に入ったときにすぐ明らかになったことがあると思う。それは山上容疑者が「事件動機」として、彼の家族が「某団体」に「被害」をこうむっていたことへの「恨み」を、述べていたであろうから。この「某団体」とは、「統一教会」、今の名が「世界平和統一家庭連合」であるということ。当時参議院選挙期間である。おそらくは奈良県警は、選挙期間のいまこの名を示すことは、現在の政権政党に対して非常な困惑を与えるであろうと「忖度」して、たんに「某団体」とぼかし、なにやら得体のしれない話にしてしまった。大手マスコミ各社も(知ってか知らずにか)同様「某団体」とした。こうして容疑者側のはっきりした言い立てがまったくぼけてしまうと、容疑者が20年ほど以前に数年間海上自衛官であった(だから間違いなく銃器の扱いを知っている人間だ)という「容疑者の経歴」がまさにこれひとつ大きくクローズアップされることとなった。この大事件は、「警備の不始末」をいずれ厳しく問われる日が来るであろうが、しかし奈良県警は「忖度」によって突然政権政党に迷惑がかかるのを「未然に防いだ」(少なくとも選挙期間中は)「功績」を政権政党側は無視できまい。/「統一教会」という件は、すでに7月9日、文春や朝日やその他の配信記事と、その記事につけられた膨大なツイートによって明らかになった。こういうツイートを全部読むのには数時間かかるが、そのなかにおのずと浮かび上がってきている「構図」が、選挙期間中は問題にされえなかった話題である。まー今になれば「捜査関係者」もなにか、いろいろ、話を漏らしているであろう。マスコミが奈良市のこの狭い一角に調査を集中すれば、捜査関係者がなにも言わなくとも現地からさまざまなリアルニュースが出てくるし、こういう配信記事に「つけられた」膨大なツイート記事がとめどもなく詳細に「構図」に迫ってゆくであろう。