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2022-06-11 14:28:00

いまの世間で、大勢を支配しているのは、コロナ禍とウクライナ危機である。どちらも元来が「非常事態」だ、とても普通の出来ごとではなく、「未来永劫に続く」ほど確固とした出来事とは到底思えないが、かといってそれが通り一遍には終息しそうもない。それにしてもコロナ禍のほうは、さすがにこう2-3年も続いてみれば、さすがにその「恒久性」には揺らぎが見えてきた。予防薬、対処薬もさすがに整ってきた。ところがウクライナ危機のほうは(まだ数か月だが)先の見通しというものが見難い。ロシア軍とウクライナ軍がウクライナ東部数州のところで「膠着」しているという程度にしか見えない。/そもそもこのウクライナ危機とは、戦争なのか、戦争ではないのか。ロシア軍が侵入軍だとはわかる。ではこの「戦争」は、ロシアが明瞭に宣戦布告して始まったものだろうか。宣戦布告があったとすれば、どういう「戦争名目」を明瞭に掲げたものだったのか。「戦争ではない」とすれば、ロシア軍は一体何をやっているのだろうか。ロシア軍がこういう「侵入」をする「大義名分」はどこにあるのか。どうして国連の常任理事国のひとつともあろう国が、こういう不思議な危機を巻き起こすのか。/私はわからぬことは無理にわかろうとは思わない。しかしわからないだけでは、盲目も同然だ。