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2021-12-14 18:26:00

「なぜ過労死はなくならないのか」12月/13日。資本はG-W-G'という価値の運動である。昔のW-G-W'という運動の場合は価値は増えなかった。/ 資本のこの価値増殖運動は止まらない。この運動は人間の意志を離れて継続する。/ 価値は生産の場で生まれる。資本家が1万円で一日分の労働力商品を買って、靴という商品を作り1万6000円を手に入れたとする。このようにして資本家が手に入れた価値を剰余価値という。/ 資本家がこれより余計に儲けようとするとき、手っ取り早い方法は、労働者を一日法定の8時間ではなく、同じ賃金のまま10時間働かせれば、剰余価値は2時間分4000円上乗せされる。このように余計働いて労働者が取り上げられた分を絶対的剰余価値という。/ 長時間労働による労働者の過労死は、産業革命のころはよくあったが、今日でもやはりある。(最近は日本の労災で精神疾患が増えているという。)/ なぜ労働者がこれほど無理な働き方をさせられることになるのか。労働者には「二つの自由」があるという。自由に働き先を選ぶ権利が労働者にあるというのが、一つ目の自由。しかし二つ目に、生産手段という社会の富を持たないという自由な立場にある労働者が、だから生きるために誰かに雇われて働かなければならない。労働者同士競い合って働き口を探す。時間外労働というただ働きも進んでやる。/ どうすればこの窮地から労働者が脱出できるだろうか。労働者は自由な時間を取り戻すよう、努力することだ。フィンランドの首相は、1日6時間働いて週3日間を休日にしようと言っている。/ みんなでこういう方向に行くように運動して、自由な時間を取り戻そうではないか。  以上