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2021-12-10 08:20:00

金曜日・朝方晴れ・札幌。☆道新天気予報では「日中晴れ、夜曇り」「気温7度-マイナス1度」と好天。★昨日要点を紹介した岸田首相の「新しい資本主義」について、感想を述べる。この政策はポストコロナであって、当面はコロナ禍を解決するのが先とするのは、順当であろう。ところで、この「新しい資本主義」というのは、資本主義そのものを反省しているわけではない。新自由主義の行き過ぎを認めているだけだ。その意味では、資本主義の日本での新しい政策を提案しているという次第だ。たんに「新しい政策」というわけだ。しかし、「まず成長」「成長の成果を分配」という論法になるところは、新自由主義と変わらぬではないか。ここでいう「分配」に至っては、スローガンだけで、特に具体策がどうなるのかというところがはっきりしない。作文といわれても仕方があるまい。具体策がいくらかはっきりしているのは、「6.新しい資本主義の下での成長」ぐらいのものだが、そこに並べられている4種の「成長政策」の中で、中身が割合に明らかなのは(1)の「イノベーション」だけだ。ここに並ぶ4つの「成長策」は、内容も方向も趣旨も意義もまったく違うものが、「イノベーション」にくっついて、ぱらぱら並べられているだけだ。とくに(4)は、なにやら得体が知れない。軍備強化を成長政策とでもしているのか。☆前置きに、1980年代以降の新自由主義の弊害が、経済格差と貧困の拡大と、自然環境への負荷の増大の2点として現に挙げているのだから、この2点への抜本的是正の政策提言を中心に「新しい政策」を行うとするのが筋ではないのか。