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2021-10-27 09:23:00

マルクスの議論の大枠は、次のようになるのではないか。

マルクスの思想の大枠。資本主義という社会システムは、資本が自らは作ることができない労働を、自らの勢力の下に調達・制御できなければ成り立たない。その労働の対象ともなり、手段ともなる自然についても、同様である。

 資本主義という社会システムは、「失業」を作り出すことによって、労働者を制御し、しかるべき賃銀で必要な人数の労働者を雇用できるような体制を作り上げている。

 資本主義というシステムの中で行われる自然破壊の中で、もつとも手ひどい自然破壊は、失業した労働者が生存する条件を模索する中で生じる。資本にとっては雇用の安全弁として作用しているこのような「失業者群」を、マルクスは、産業予備軍と呼んだ。