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2021-10-24 08:45:00

日曜日・朝方晴れ・札幌。☆道新天気予報では「終日晴れ」「気温17-6度」。結構な秋日和と思われる。☆当家も家族全員の2回予防接種がおとといようやく終わった。テクスト通りだと、10月末ぐらいにようやく「免疫」・といっても絶対うつらないという意味ではないが・完了と言ったところか。北海道の冬は近い。最低限の外出だけをして、短い秋を過ごすことになろう。早くも12-1月には高齢者の3回接種必至と言われ始めている。普通の風邪予防接種の方は、かかりつけ医ではいまだ一向に音沙汰ない。★米国パウエル元国務長官死亡の記事がすでに出ている。ところで、今日のテレビでは、そのパウエル氏について、この20年間の「米国の栄光と、衰退と、分裂」を象徴するような人物、という批評があった。「この20年間」という長期の歴史的回顧を行う状況の中では、このような遠慮のない「歴史的客観的指摘」が成り立つのであろう。その間に行われたイラク、アフガン戦争は、今になって思えば、あらずもがなの戦いで、結局米国の衰退を助けただけのものと。2000年初頭当時、米国の「方針」をはっきりいさめた政治的行動は、フランスの国連での対米反論ぐらいのものではなかったか、と。事柄の渦中では「正論」というものはかくも成り立ち難いものであろう。もって他山の石とすべし。★今日テレビでみた「お宝鑑定団」では、渋沢栄一の書を高く評価する一幕があった。なにしろNHKドラマにも出ている人物だ。政府が新紙幣の図柄に使おうとしている人物でもある。私は日本近代史に占める渋沢の偉さに異議を呈しようとは思わない。ただ、今日の鑑定団に出た、「株式会社と銀行制度」の日本への導入者ということに関連して、「株式会社と銀行制度」が現在でも日本において「手放しに偉大な制度」ということになるのかどうかという点である。いま日本民間の銀行制度の機能がおおきに問題になっている点は、私が指摘するまでもなかろう。もうひとつの「株式会社」については、例えば奥村宏『21世紀の企業像』岩波書店、1998年、でもご覧になるがよい。こういう従来日本の「法人資本主義」というありようは、「あるべからざる」ものとして、今一大反省を迫られているのではなかろうか。☆ネット上、AERAdot 10月24日配信、「渋沢栄一と岸田首相の『新しい資本主義』、斉藤幸平氏の『資本論』を考察する」という記事が載っていた。筆者は渋沢栄一の後裔らしい。☆ネット上、河北新報、10月19日配信、『令和の資本論』に共鳴 富とは別の豊かさを求める、という記事が載っていた。河北新報は宮城県の新聞社。この『令和の資本論』とは、前掲AERAdotの斉藤幸平氏の著書である『人新世の資本論』を指すもののようだ。同記事によると、仙台市で(全国的だろうとしているが)経済書が例年よりよく売れ、とりわけ資本主義の矛盾や限界を指摘したカール・マルクス著『資本論』の関連書籍がよく売れている。とくに斎藤幸平氏の『人新世の資本論』がよく売れているという。