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2021-02-15 09:26:00
月曜日・雨・札幌。☆暖かいが、朝から雨が降っている。今週はなにやら、たいへん剣呑な天候らしい。ウエブ上2月14日夕方発信の「ウエザーニュース」が示す次の見出しが、状況の全体をよく表しているように感じる。「週明けは爆弾低気圧てせ大荒れ 低気圧通過後は猛吹雪のおそれ」。なんでも、めったにない凶暴な低気圧が15日から16日にかけて日本列島の背骨を西から東に動いてオホーック海方面に急速に去る、というのが、今目の前に見ている雨天だ。15日夕方、札幌の雨はいっそう激しくなり、16日の天候が予想よりひどくなりそうな気がする。その直後2‐3日が、要注意の天候らしい。どうぞお手柔らかに。☆「黒い画集」『松本清張全集4』所収、に入った。この「黒い画集」というのは、昭和33年9月から1年9か月に亘って『週刊朝日』に連載された数編の「中編」の集まり。当時の編集長であった扇谷正造氏が、当時話題になっていた英国のサマセット・モームの「コスモポリタン」という短編集に倣って、一篇が400字詰め原稿用紙で15枚から45枚までという程度の長さの短編を松本清張氏に連作を依頼し、『週刊朝日』に各編1‐3回の連載にしたいとしたものらしい。実際は1篇が80枚-150枚となり、「中編」になってしまった。「遭難」「坂道の家」「紐」「天城越え」「証言」「寒流」「凶器」「濁った陽」「草」が収められている。事件の発生と謎の解明はさしみのつまのように各編にあるが、文章の大部分は当時1960年前後の世相の描写であって、この「当時の世相」というのがいま読むととても面白い。私としては、「天城越え」が印象深かった。扇谷正造氏は私の卒業高校の出身者で、一度氏の講演を聞いている。