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2020-12-09 09:16:00

水曜日・曇り・札幌。★道新12月8日号1頁、「固定資産税据え置き 来年度地価上昇の全地点で」。20年1月1日時点では、まだコロナ禍は始まっていなかったので、全国商業地等では近年の趨勢を受けて地価は上昇傾向にあった。いま目先の動向すらつかみにくいコロナ禍に全国おおわれている下で、「普通」通りであれば、この20年1月1日時点での「地価評価」を元に商業地等の「3年に一回を定例とする」固定資産税の評価替え(値上げ)が2021年から起こるはずである。政府税制は、このありうべき商業地等の固定資産税の評価替えをやめて、従来通りの額に留めるという判断をした。「コロナ禍による経済の疲弊」を和らげるという目的の措置である。たいへん結構な判断だとおもうよ。★むろんこの措置には、固定資産税の地方自治体による「増収見込み」を減殺するために、地方自治体がわの財政にダメジとなるという「副産物」があるが、それは政府の方で埋め合わせる工夫もあろうよ。★もうひとつ、目立たない「副産物」。特定商業地等への現実の地価上昇趨勢は実は存在している。固定資産税「値上がり」分をストップすることで、個々のスポットについてたいへんわかりやすい基準である「固定資産評価額」も据え置かれるだろうから(据え置くんだろうね)、隠れた地価上昇に緩い制御がかかる。