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2020-06-03 09:40:00
北海道新聞1頁「トランプ氏『デモに軍派遣』 米大統領選へ強硬姿勢」。★同3頁「デモ強制排除の中米大統領演説 『制圧』強調 響く怒号」。★同7頁社説「米黒人死デモ 差別と格差への抗議だ」。★同8頁「軍投入、反乱法が根拠 米抗議デモ発動なら92年以来」。★richとpoorが住む国の憲法(米国憲法)成立時に、マサチュセッツ州でShay's Rebellion(1780)があって政府の武力で壊滅させられているが、政府指導者たちはこの過程で、米国憲法自体の中に政府が立てている秩序を武力を伴って脅かすものを政府の武力で討伐することを当然とする考えが含まれていると解する。この考えが法律化したものが反乱法なのであろぅ。Shay's Rebellionは、反乱と呼ぶにはいかにも哀れな事件で、政府の扱いに不満な退役軍人数百人が人数を頼んで法廷を威嚇したもの。「反乱」というほどのものではない、政府への抗議は、内容的には大いに同情できるものであり、そういう不満はうまく処理されないで、多くは力で抑えられた。このへんで話題にされている抗議者は、独立戦争を戦った復員兵で、白人である。★私はぼつぼつこのZinn氏の米国史(英文)を通読しているが、こういう抗議の中によく出てくる要求に、「政府は、(あるいは州は)紙幣を発行して復員兵の生活救済に当てよ」というのがある。私はこの「紙幣発行の要求」というのは、19世紀末に初めて出てくるものとばかり以前は思っていたが、実に米国政府成立時当初からよくみられる要求だったのか。わが日本史でいうと、徳政令発布要求だね。これは兌換紙幣でなく不換紙幣(政府紙幣)だろう。