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2019-12-17 10:43:00
火曜日・曇・札幌。★英国の保守党が選挙で大勝利。英国が近い将来EUから脱退することが政治的に確実となった。国家のナショナリティ・国益の頑固な主張が、世界の潮流として確定した感がある。この潮流の大きな始まりは「トランプのアメリカ第一主義」だな。国際的協定で世界を住みやすくしようという歩みは、当分お休みか。★「反社の定義不可能」と閣議決定とか。議論に際して話題の定義をまず明瞭にしておくことが、ソクラテスの強調してやまない点であった。「定義をしない・定義不可能と決める」のは、議論する気がない者のやること。わが政治文化はついに古代ギリシア哲学を割り込むことになったね。★神奈川新聞がおそるべき記事をネットに公開している。いまわれわれは、「自分の目で見、自分の頭で考える」「自分の足で立つ」ことが疎かになっているのではないか。軽々と世の中の流れに乗るなということだ。★わたし最近ある物件を1600万円で売りに出したところ、1350万円に値切って、自分たちの手でこれを修理して貸し出す(あるいは売り出す)ことに商機を得たいという人が出てきた。「自分の手で直せ、自分の手で貸せる」のなら、コトは十分に可能だと思う。例えば「ペット可」という条件にするだけで、展望はパッと開ける。しかしこの人、買い取り資金の全額を銀行ローンに期待するというところで、銀行が話に乗らなかった。(昨日テレビでも、関東の某地で、銀行ローンを得て古い物件を安く買い取り、大きな不動産集積を作った人の話を放映していた・500万円の自己資金で1千万円の銀行ローンとか。)経営を支える資源が家族内にあるのなら、ある程度までこういう事業は競争力も備えて可能であると思う。ただ、社会の全体で見るなら、これは今世紀初頭に破産した米国のサブプライムローンと同じ危惧がある。貧しい人々への信用供与が程度を超えれば社会の崩壊に結び付くという図柄だ。(それにしても、この程度の自己資金もない人が考えるのか。)