インフォメーション

2019-11-17 18:01:00
「読む」と「聞く」を、英語力を計る主要な秤にして、大学入試を捉えようということらしい。★英語力を日本人の教養ととらえ、多くの英文を日々楽しみながら読む術を具体的に提案したい。★対象を現在の日本の大学1年生程度と仮定しよう。英語の単語の意味を認識している度合いは、5千語ぐらいか。(文部科学省が高校在学中にマスターできる英単語・意味が分かるとした単語数・は5千語程度であろう。だからして東京大学の英語入試は5000語を土台と考えるのであろう。)★この程度の単語力があれば、英英辞典はゆうに使用できると思う。例えばロングマン英英辞典は、単語を説明するために使う語彙を2千語としている・他の学習英英辞典もこのレベルからそう遠いものとは思えない。★わたし今、英英辞典として3-4冊を推薦する。1.Longman Advanced American Dictionary, 2. Longman Dictionary of Contemporary English, 3. Longman Dictionary of American English, 4. Berlitz Dictionary of American English である。1は、桐原書店発売、2は丸善発売、3は旺文社発売、4はベルリッツ発売。1は「見出し語84000語」、2は「8万語句」、3は「38000語」、4は「40000語」だという。★わたし以前は英文を流し読んでいて、辞典を引こうとはあまり思わなかった。このほどどういうわけか、「わからない語はみんな引いてしまおう」と思った。もちろん英英辞典で。「みんな引く」となると、4万語収録程度の英英辞典では引けない単語がたくさん出てくる。そこで8万語級の、1と2を使う。米国の本なら1が引きやすい(むろん2でだめというのではない。)★まあずいぶん読みやすい本を読んでいるということもあるが、1を主力にしてどんどん捗った。ニュアンスも細かくわかるようになった。むろん引いたって控えなど取らない。引いた単語に下線をひいたという程度である。同じ語を何度も引くというケースは案外に少ない。★1の場合、引いた単語の意味は、「こういう場合、こういう風に使われれば、その意味は...というのと同じだが、こういう要素が加われば、特にこういう意味だ」、という具合に、もってまわったような説明になるのだが、落ち着いて言わんとするところをすっかり追ってゆくと、大雑把な意味から細かい意味まで、よく分かる説明になっている。ただ、この説明をそっくりノートに書きとってもずばり語釈にはならない。(2の場合は、そのまま語釈になる)どんどん面白く読んでいるうちに短期間にその本を読み切った。1冊で少なくとも数百語、新しい単語に接していると思う。だからこういう具合の読書を数十冊も行えば、いつの間にか1万語の保持者になっているだろう。(タイムを読むには1万2千語ぐらい要るというから、1万語ではタイムにはちょっと足りないな。)★実は1冊を読み進むうちに、まだるっこくなってきて、辞典をあまり引かなくなってきたが、そのさい3で引くと、3での語釈の簡潔さがありがたく感じられるようになってきた。3であると、すぱっとノートに語釈を書きとっていい説明になっている。ところで4はなんなのかというと、この英英辞典でたいへん注目されるのは、この英英辞典に例文として使われている英文は、会話的な比較的に短い例文が多用されていて、これなら例文がわからないということはまず起こらないし、なにがしか会話表現の助けになるのではないかと思ったからである。だいたいが英英辞典というものは親しみにくいものが多いが、この4は親しみを感じる。★ちなみに、最近まで読んでいた本は、シドニーシェルダンの「ゲームの達人」(英文)。今は「パールハーバー」(英文)。