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2019-10-05 16:13:00
明治国家発展の消長を話題にしたが、1945年に始まる新日本・日本という国民国家の消長も、大いに疑問ではあるまいか。反省なきところでは、いかなる国運もやがて傾く。現には、ひとつは政治と行政の麻痺・国民主権の原則がいつの間にか軽んじられている。もうひとつは会社制度の麻痺・「制度疲労」とでもいう有様。★国民が緊急に望みもしない日本国憲法の改正をあわただしく持ち出すのはどういう神経だろう。★いま話題になっている関西電力の経営陣の姿。客観的構図は、業者が自治体のトップを介して7‐8年もの間、総額数億円の「賄賂」を関西電力の経営陣に贈っていたというようにしか思えない。★しかし国民国家衰退の姿は、日本だけではあるまい。たいていの国家が移民を嫌って徹底して内向きの政治をしているのは明瞭。「自国フアースト」というのが最近の流行りで、大国の指導者が臆面もなくこういうことを言う。とくにひどいのがアメリカで、世界中の国々に「アメリカ・フアースト」の貿易政策を強要している。ほとんど1930年代の愚劣な保護政策を世界的に再現せんばかりだ。★国民国家という政治形態が、世界的にどんづまりを迎えているのではないか。