インフォメーション

2019-05-28 21:16:00
只今米国大統領が国賓として来日中で、このうえない仕方で安倍首相はトランプ大統領をもてなした。その見返りと言っては何だが、日米間の貿易取り決めの決着をこの8月に予想される参院選の後にしてくれないだろうかと、首相はきっとトランプ大統領に頼んだのじゃないかとまー今のところもっぱらの取りざたである。首相とすればこの8月に国内の懸案を解決し、自民党ならびに自己の政権の長期展望を図っておくもくろみがあろうと、まー今のところもっぱらの取りざただ。およそこれほど明瞭な図柄はあるまい。米国の確固たる世界的覇権を前提に、この米国の覇権にしっかりしがみついてきた自民党の国内覇権もきっと緩むまいという確信である。★いまトフラーが大きく問題にしていたAIについて言うなら、トフラーのパワーシフトが書かれた1990年代初から10年間で、周知のように米国にインターネット時代がやってきた。米国の経済もこのAIの影響を強く受けていわゆるニューエコノミーという様相を呈した。そして斜陽と見えた米国の「鏡と宝石」を破天荒に強化した・むろん米国の覇権も持ち直した。★しかし米国の覇権を強化した「鏡と宝石」は同時に躓きの石ともなりうることを天下に示した。2000年から2009年までの悪夢のような動き、リーマンショック後のさえない後味。今正直には米国の覇権は強い、と同時にその覇権を支えるはずの要素は、単純に米国が強がってはおられぬほころびをいたるところで示している(そういう米国の弱点を武力を背景に一挙に回復しようというのが、最近の強引なトランプ外交ではないのか。)★AIだけ見てもそうではないか。米国の誇るAIと同じようなAIを今では中国が用意しつつある。それどころか第5世代とかでは中国のほうが先に進むかもしれない。★トフラー氏「パワーシフト」は1990年から2025年までを考察期間とした。米国の世界的覇権とそれにぴたりと付いた日本の自民党の国内覇権は、きっと2025年までは行くのだろう。それからあとは誰にもわからない。ソクラテスではないが、私は「わからない」ことをわかるとは言えない。それにしても「宝石(経済)」は、世界の覇権諸国で、将来の信用をいま食うという恐るべき仕組みを軒並み取るに至った。私は「わかりたくない」な。せめてこういうことを忘れないでいたい。