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2018-12-23 15:52:00
2018年12月23日・日曜日・曇(しかし降雪はなかった。概して暖かい日)・札幌。★わたしは、ここ20年程の日本の経済は、基本的には「大不況」であったと思っている。「景気が上向きになった」ようにみえたのは、日本政府の強力な経済介入・押上げ・があったからであろうと。とりわけ最近数年の自民党安部内閣の下では、その「押上げ」がもつとも極端に働いていた、と感じる。一番目立っているのは、国債依存政策である。そしてその裏に現れる「ばらまき」である。★とりわけ最近数年間は、日本銀行が大量の国債を事実上引き受け、大量の通貨を発行し(その通貨は一向に投資には向かわず、その多くが市中銀行の対日銀当座預金として積みあがっている)、他方でゆるい財政規律のもと、「景気振興」につながるようなバラマキを、至る場面で行っている。★本来は日本経済の根本的バロメータになるはずの日本の株式相場は、日本銀行の(国債および)株式の直接買い入れによって、いつもそこそこの株価水準を維持している(あきらかにこの株式相場は、人為的相場だ)。★問題は、こういう「体制」がいつまでも続くものとはとうてい思えない点である。★いろいろうまいことは言っているが、この「景気」は、生産性が伴っての景気ではない・ただの「数値合わせ」の景気だ。景気の力強い盛り上がりは、期待だけはしていても、根本的には表れようがない。★日本経済。複雑なバランスで出来上がっているが、この「水ぶくれ体制」、いったんバランスを崩せば、地獄へ真っ逆さま。安易な冒険や強がりは、徹底して避けることだ。どんな原因から地獄が現れるかわからないが、今の日米関係をとっても、今の日仏関係をとっても、どこがどのように発火点になるか、予断を許さぬ。★ポスト安部内閣という話題が、マスコミをちらほらにぎわしているが、極楽とんぼだろうな。いまの体制が壊れるときには、21世紀の日本の歴史に残るような惨憺たる壊れ方になり、むろん、そのあかつきには自民党政権そのものがかけらも残らなくなっていよう。(わたしは、そういうのは、希望しないよ。どうぞ今考えるべきことをしっかり考えて、自民党のどなたでもいい、見事生き残ってください。まず、おごりの心を、捨てよ。)