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2018-12-14 09:57:00
欧州で多少の期間生活して面食らうことの一つは、欧州のひとびとの個人主義である。とくにフランス人が徹底している。(イタリア人やスペイン人も結構やるけどね。)★当地でも鉄道などで自殺する人間はいるわけだが、問題はそれに対する対応である。どうも社会が、個人の自殺する権利を妨げないように見える。死にたい者がどうしても死のうとすれば、それができるようにしてあるように見えてならない。民主主義の最根底に個人の人権がしっかりと存在しているように思えるのだ。なにしろ「ブルジョア民主主義革命」の本国だものね。ついに当時の国王を死刑にし、宗教すら完全に否定しようとした。★さて、我が国のお話。日本が純潔国家では過ごして行けず、移民国家の性質を帯びざるを得なくなるのは、わかりきつた話。そのさいどうやって国内外国人の生活や人権を守れるかという形で、遅ればせながら今頃議論しているが、どんづまりのところで、在日外国人の人権、とくに政治的権利という議論は、みなさん逃げている。ここを逃げていてどうするのか。国政に関与する権利、地方行政に関与する権利が移民にないというのかね。★「町内会への加入促進条例も成立」道新2頁。倶知安町議会がこの条例を成立させたが、とくに急増する外国人が「積極的主体的」に参加するのが狙いだという。そもそも現在のような「市や町の行政をたんに支援するかのような町内会」のありよう、自治組織の性格が極度に薄い「旧大政翼賛会的」町内会組織には、日本国民ですら大きな不満を抱いている。★せめて外国人の地方行政への参与権・例えば町長選挙権、町議員選挙権も同時に、同じ熱意で議論しているのならわからないでもない。むろん国政参与も展望するんだろうね。★自由な人権をもつ外国人が、日本に住んで、日本の法的、行政的ありように大きく違和感をもつような場合には、国や地方のありようを日本人は根本的に反省しなければならなくなるかもしれないのだぞ。