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2018-11-25 16:46:00
『カルロス・ゴーン、経営を語る』これは日本経済新報社から2003年に発行された本の題名で、著者カルロス・ゴーン+フィリップ・リエスとしてある。ゴーン氏が当時破綻に瀕していた日産改革のためにフランスのルノー社から派遣されて1999年の4月に日産に到着して以来4年ほどの、改革初期の日産経営の形を伝えている。デカルトを生んだ国から派遣されてやった来た人物の話だから、内容はたいへんに「クレール」、いまゴーン氏は「事件」によって渦中の人物となっているが、様々の報道がある中で、ゴーン氏が自らを釈明する話はほとんどない。もしいまゴーン氏に「口」があれば、自分のやった改革のありようを、少しはしんしゃくしてくれてよさそうなものだと思うに違いない。この男が年間10億円だか20億円だかの報酬を受け取るのは、まったく不当なことだろうか。わたしはドラッカーの経営という本を読んでいたが、いっそこのゴーン氏の本を紹介して、こういうmanagementは識者からみてまったく不当のものか、これだけの広がりや、展望や、考慮を含んでいる改革は、だれでもがんばれば容易にできるものなのか、聞いてみたい気がする。特に大事な点は、現日産の上級経営者に、これからこういうmanagement が可能かと聞いてみたい。★ゴーン氏「任意同行」は到着した航空機の中でおこなわれ、ゴーン氏が了解しないので数時間かかったそうだ。まるで原爆でも盗んだ国家的重大犯罪者に対する扱いだ。ほかの場所ではだめだったのだろうか。そしてなぜ今頃こんなニュースが出てくるのか。★郷原信朗氏は自身のブログでかの「隠蔽役員報酬」について、検察はこの中身をさっぱり示さないし、日産経営陣も示さない、新聞報道もまちまちで、退職後に受け取る予定の慰労金としている報道もあるが、そういう未来のお金を有価証券報告書に毎年明示しなければならないというのか、と疑問を示している。いずれこのブログ記事、道新に載るのだろう。こういう議論を今頃しなければならないのか。