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2018-11-09 11:55:00
2018年11月9日・金曜日・曇・札幌。★道新1頁。「受け入れ側罰則強化 外国人実習生の失踪多発」。7頁「家族呼べず使い捨てか 入管難民法改正案」。34頁「外国人バイトに熱視線 首都圏の飲食店やコンビニ 貴重な戦力 受け入れ拡大を先取り」。★事実上の移民政策に踏み切ろうとしているのに、「たんなる入管法の一部改正だ」と言い張る政府。移民としてのしっかりした議論をしておかないと、とうてい対処できるものではなかろう。国民経済に生じている「人手不足」を労働者の待遇改善による解決は全然考えないで、「外国人で一時埋めよう」という方策は、国民経済的には、日本人の勤労報酬を東南アジアの低い報酬水準に引き下げようということにならないか。★2頁「東芝7千人削減へ 中期計画工場、子会社の再編加速」。10頁「Ai主力化未知数 東芝中期計画 車谷CEО問われる手腕」。我が国モノヅクリの代表格とも見られた東芝が、最近の経営方針の失敗などから売上高で30何分の1とかの規模にまで零落したので、これを再興する努力が行われているという。★昨夜テレビで、NHK3、午後10時、「クローズアップ現代」で、東芝再建のルポルタージュを拝見。社内資源を掘り起こすことで、社業を5-6倍に広げようという。最近大手サイバー企業がフィジカル(ものづくり)に進出して新境地を開こうとしているのに対抗して、「メーカー」側がメーカーならではの強みを生かして逆にサイバー世界に入り込めば勝機があろうという。「サイバーとフィジカルの融合」というんだそうだ。★すごい科学史的発想で、本来こういうのは文科系・哲学の領分だった。哲学もやはり必要だったのかね。★そもそもフィジカルの内部にもサイバーが存在していたはずで、ただ、それらは多く、閉じられた、単眼的なものだったろう。それをマルチな視野で、開かれたものにする。でもね。それでフィジカルが、勝てるの?私はサイバー側から攻めたほうが分がいいように思う。まー両方から共同して攻めることだね。★昔、富士通の独身寮を訪問したとき、各室の住人がみな文科系的な多様な趣味を持っているのをみて驚いた。わたしの友人というのは、物性論を専攻していながら、ドイツ文学趣味で、ゲーテの詩を愛好していた。東芝の独身寮はどうなっているだろうかね。科学史など分かる人間がいるだろうか。