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2018-10-11 13:26:00
2018年10月11日・木曜日・曇・札幌。★日本ハム対ロッテ。札幌ドーム。午後6時。ラジオHBC、SТV。★道新31頁。「陛下は靖国を潰そうとしているんだよ」。このほど退任の意向を示している現靖国神社宮司の発言といわれる。★これではなんのことかさつぱりわからない。ウエブを引いて靖国神社宮司と検索したら、そのトップに(というのはそれだけ視聴率の高かった記事ということだろう)、「靖国神社宮司が天皇批判!天皇は靖国を潰そうとしている」というLITELA編集部による記事が載っている。十日ほども前に「週間ポスト」が詳しく書いた記事だから、10日後の記事がこれほど詳細になるのも当然だろう。看過しがたい内容が盛られている。★たとえば、「靖国神社、宮司退任へ=天皇批判発言で」(時事通信社)という記事には、10月11日現在4887通という恐るべき大量のツイートが寄せられている。★A級戦犯合祀(1978年)以後、昭和天皇の靖国参拝はなかった。昭和天皇はA級戦犯合祀に不快であったと思われる。今上天皇の靖国参拝は一度もない。(勅使派遣はあったのではないか)★無宗教の新しい国立追悼施設構想というものが2002年に出たことがある。千鳥ヶ淵追悼施設構想ではなかったか。しかしこのような国立無宗教追悼施設について、政府は明言を避け続けている。「新追悼施設、政権関心なく=解決遠い靖国問題」(時事ドットコムニュース)参照。★ところで、この3月まで宮司であった徳川氏は、在任中、戊辰戦争での戦死者等も靖国神社に祭っていいではないかという意向を示した。また、靖国神社の「みたま神社」祭の露店を廃止して、祭りを寂れさせてしまった。こういう指摘は、「靖国神社・元ナンバー3が告発した『靖国が消える日』の真意」(島田裕巳氏)2017.08.03に詳しく指摘されている。この島田という人は、明治維新史観丸出しの人のようだが。靖国神社はもともと明治維新に倒れた人々の招魂をおこなう国家的施設で、その後日清日露の戦死者、大東亜戦争の戦死者をも招魂するようになった、とする。破れた賊軍だの、を招魂する筋はないという次第だ。★新しい年号のもとでは靖国神社は消滅するのではないかという危惧から、現宮司の「発言」が出てきたのかもしれない。この問題の根はとても深く、現安倍首相の政権構造の一端をうかがい知ることになる。★大変だろうが、新聞も、真剣に議論してしかるべきことだ。いずれもう数年すると、議論内容を知って議論する人間は、日本にほとんどいなくなるのではないか。