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2018-09-26 16:48:00
実はこのタイトルは、野村克也『弱者の兵法』アスペクト文庫、2011年の、第5章の題だ。「弱者でも勝つ」ありようを説く野村さんのこの本の、最終章である。教育だって! まさにこの「教育」という点に、日本ハムの栗山監督の目立った特徴があるのではないか。栗山さんは見たところ大変に穏やかな人柄で、教育者に通じる趣がある。★しかし、野村さんはこの第5章で何を述べているか。これが例によってまとめにくい。読んでいればいちいちなるほどとも思えるが、さてまとめてみようとすると、一向まとまらないな。(ご興味があれば、この得難い本、ご自分で買って読みなさいよ。)「人間的成長なくして技術的成長なし」「進むときは上を向き、暮らすときは下を向く」「野次はチームの品格を表す」「大道廃れ仁義あり」「人は無視・賞賛・非難の段階で試される」「結果論で叱らず、気づかせる」「感じる力を持った選手は必ず伸びる」「教えないコーチが名コーチ」「目標を明確にさせ、みずから取り組む意欲を持たせる」「プロセスを重視して実践指導」「固定観念と先入観を排して適性を見抜き、適所を与える」「やさしくするだけが愛情ではない」「人間学なき指導者はリーダーの資格なし」。野球玄人の皆さんなら、みんなお判りかもしれない。しかし私にはよくは分からない。これを全部わがフアースト四番バッターの中田翔にあてはめてみたら、いくらか効き目があるだろうか。栗山さんは確かに、主力選手を普段あまり褒めないね。「**の実力はこの程度のものではないはずだ」などとは言っているが。これはほかのプロ野球のチームの監督が、あまりやらないことだと思う。大谷も、清宮も、ほめられたことがないね。★9月26日水曜日・日本ハム対オリックス戦。京セラドーム大阪。午後6時。ラジオHBC、SТV。★9月25日の対ソフトバンク戦。試合は負けたが、9回表清宮のソロホームラン、良かったな。胸がスカッとした。ああいうのは単純に褒めていいのじゃないの。前日9月24日の対ソフトバンク戦では打てなかったリベンジを、清宮は昨日見事果たした。将来のフアースト4番打者、待っているぞ。