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2018-09-19 22:40:00
いま札幌市すすきので、節電の象徴であったニッカウヰスキーの広告看板にもとのように照明が戻っているという。北海道知事も道民がむやみに委縮しないように呼び掛けている。札幌市内の交通便利な箇所でも、いままで遠慮していた照明が一斉につくようになった。★道新9月17日号1頁「厚真1号機今週前半稼働」という北電発表による記事では、今週期首の道内電気供給力は「通常では356万kw」だが、「北本連携線による本州からの送電および製紙工場などの火力発電なども併せて最大426万kwに達する。」これだけでも9月5日の地震前日の電力需要のピーク時電力需要383万kwを上回る。厚真発電所3基の総出力量は165万kwだが、今週その中の1号機の発電量35万kwが加わりそうだ。★むろんこれから道内が冬季に入ると、使用電力量は少なくとも夏季を2割は上回るだろう。しかし、厚真発電所の残り2基も「11月以降」に回復が見込まれるというし、石狩湾のガス発電所も厳冬期に稼働するのではないかとみられる。北海道知事が「安心してよい」というのにはそれだけの裏付けがある。(芳しくない見通し一つ。もし経済活動が委縮して振るわないと、電力は余るかもしれない。)★日本は地震国で、北海道もご多分に漏れず地震国。従来相当に大きな地震が起こっても、ある時日が過ぎると、被害はほぼ被災地域に限定されていた。今回の胆振東部地震が特異だったのは、この地震とともにはからずも全道大停電(ブラックアウト)が起き、一時経済機構が大混乱した。電力を欠いては現代の生活が成り立たないのだ。★しかし全道電力需給の見通しが明瞭となれば、それほどあちこち道内の山野が荒廃しているわけでもないので、物理的には現況回復するのが当然で、ただ人の心の委縮が残っている。いまにアメリカを嫌った中国人旅行客が突然わんさと道内に現れるかもしれないよ。★ただ、ブラックアウトを来したような機構と全道エネルギー需給関係を、このさいじっくり精査しておこうではないか。そして北電の経営に合理的で盤石の見通しを立てるのだね。どうだろう、新産業調査協会というシンクタンクを再興しないかね、北電さん。自前の調査研究立案機構をもったらどうかね。他日北東アジア寒冷地エネルギー政策をリードする日を夢見て。