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2018-09-14 10:44:00
2018年9月14日・金曜日・曇・札幌。★日本ハム対オリックス4連戦の初日。札幌ドーム。午後6時。テレビNHK。ラジオHBC、SТV。★道新1頁。「京極の水力発電再稼働」。これは実に興味深いニュースである。「京極」というのは小樽市の西方、余市町の向こうにあるところで、ふだん「京極の名水」で人々に知られている箇所だ。そこに水力発電所があった。上部ダムと下部ダムに分かれていて、下部ダムの水を揚水ポンプで上部ダムに移してから発電をすることもできる、という性質を持っている。北海道で「余分な電力」が発生したときに(深夜電力がたいていそれにあたる)、その「余分な電力」を利用して下部ダムの水をポンプで上部ダムに組み上げて、電力ピーク時にでも改めて発電すればよい。いってみればこの水力発電所は、全道的には電力の蓄電池のような性質をもつ。「電力調整発電所」として最適の性質をもつ。20万キロワットプラス20万キロワット、合計最大40万キロワットの発電能力を持つ。全北海道のための調整発電所として最高の性質を持つわけだ。★私はこの「朗報」を読みながらすぐに思ったのは、「これは泊原子力発電所にとって非常に都合のいい調整発電所ではないか」ということだ。京極というのは、山一つか二つ超えて、すぐに泊村があるのだ。泊原子力発電所に至近の距離にあるのだ。★「泊原発再稼働などということを思うとき、この京極水力発電所は至近の、じつに都合のいい場所にある」ね。実際この道新の記事もそのことを明言している。「24時間稼働する泊原子力発電所の夜間電力を有効活用するため、2014年に運転を開始した」と。★ところでこの道新の記事は、ウエブ上にも出ているが、ウエブ上の記事「京極の水力発電再開」という記事に対して、掲載後ただちに、無慮450通のツイートが長々とついている。そのツイートの中身の傾向は、およそ半分が「泊原発を再稼働せよ」という主張だ。★しかしどうやら泊原発を再稼働せよとときにはたいへん口汚く主張している人々は、(そのうちのかなりは記事を出した道新を非国民呼ばわりしている)、この記事の主体になっている京極が、泊と至近距離にあることを全然気が付いていないのではないか。(つまりは、北海道の人間ではないのではないかと私は思う。)そして記事をよく読むと、もともと京極が泊の調整発電所として計画されたことを読み落としているのではないか。★なにか主張するのは構わないが、せめて常軌の範囲で主張してくださいね。泊原発再稼働は今度の安倍首相の総裁選の主課題としてとりあげてもらったらどうですか。京極の存在は、あるいはその主張の後押しになるのかもね。シエーム。