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2018-09-12 16:39:00
2018年9月12日・道新夕刊・9頁に、この題のコラム記事が載った。「北電はライフライン担う自覚を」。書いた人は「フリーライター」としている。文面はこのフリーライター氏(仮にFさんとしておこう)が札幌市内で9月6日の道内地震に実際に遭遇した経験をふまえ、この場合の北電の対応を論評している。★Fさんがまず強調したのは、Fさんが持っている携帯の「もち」である。「固定電話もテレビも使えない以上、スマートフォンが通信と情報入手の命綱だ」。おそらくはFさんの携帯のバッテリーがほどなくきれたのであろうと想像する。そして電源がない限りバッテリーは充電できない。Fさんは通電まで「27時間」待つことになった。★Fさんはこう言う。「(テレビ局はきっとその間も放映していたはずだか)(停電であれば)その時、テレビから流れている情報や呼びかけは、それを一番必要としている停電下の人には届いていない、ということを痛感した。」Fさんは、停電はたんに停電ではなくて、市民に情報を伝達する主要な手段であるテレビを使えなくしてしまった、としているわけである。そして携帯のバッテリー充電を不可能にした点で、ここでもまた市民に情報を伝達する手段を奪ったとしているわけである。★そこでFさんは北電に、携帯でわかる仕方で、停電復旧がどこまで具体的に進んでいるかを「会員制交流サイト」などに発信すべきだったと言う。★どうしてこのような非常事態になってしまったのか。この非常事態は本当に想定外なのか。非常の際の電力のバックアップ体制は整っていなかったのか。★この最後の部分こそが、問題である。9月6日の北電の電力発電および送配電システムは、現実にはどのようなものと描けるか。このシステムにあって9月6日の地震によって厚真火力発電所が壊れ、同時に道内全発電と送電が緊急停止したこと自体が、たぶん「予期しない不測の事態」ではなかったろうか。そこでだ。「こういうことにならない全道的システム」はどういうものでなければならないと、描けますか。Fさん。ここに逃げられない問題が存在している。そしてこのシステムを構想し実行する中での北電の役割は、どのようなものであろう。これはぜひ北電に問題提起いただきたいな。多少考える時間はかかるでしょうよ。それはお待ちしよう。もし「ライフラインを担う自覚」を持っておられたら、どうぞ余人に先んじて早めにこの問題を明らかにしていただきたいものです。★ウエブに「泊原発が動いていれば停電はなかった」論はなぜ「完全に間違いなのか」(ハーバービジネス)という書き込みが載っている。ところがもしこのタイトルでウエブを引いてみると、この記事に賛成・反対、かずおおくの長文記事がずらっと載っている。これらはまさに全道的電力システム「再構築」を考える際の参考になる議論です。