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2018-09-12 13:59:00
2018年9月12日・水曜日・曇・札幌。★エンジェルス対レンジャーズ。午前11時。テレビNHKBS1.★野村克也氏の本『弱者の兵法』アスペクト文庫、2011年、購入。本来の野球とはどのようなものなのかを説く素晴らしい本。日本ハムと栗山監督の現在の戦い方を理解するためにもよい手引きだと思う。野村氏、栗山氏、お二人の野球についての考え方は、基本的には同じではないかと思われる。栗山監督『伝える』、『覚悟』という本にそれが表れている。であれば、年長者の野村氏の見識を立てることだろう。しかし「同工異曲」という面があって、それはそれで興味深い。★野村さんの本『弱者の兵法』は、序「日本の野球はベースボールを超えた」、第1章「プロフェッショナルとは何か」、第2章「全知全能をかけてこそ弱者は強者になる」、第3章「指導者の役割とは何か」、第4章「無形の力が弱者を勝利に導く」、第5章「人間教育が真に強い組織の礎を成す」からなる。序に提示されている「弱者の兵法」とは何か。 日本のチームと米国のチームを比較した場合、日本のチームの選手たちひとりひとりは、「身体のサイズや体力、パワー、そしてそれらが生み出す打つ、投げる、守る技術力などでは、米国やキューバなどの外国選手には概して太刀打ちできない」(同書26頁の要旨)から、その点を取って比較すれば日本のチームは「弱者」ということになる。では単純に米国のチームが「強者」かと言えば、「強者」の力には限界がある。しかしもし「弱者」の側が、野村氏の言う「無形の力」を駆使して試合すれば、弱者が弱いとは限らなくなるというのだ。★その「無形の力」とは、「事前に可能な限り情報を集め、正確に分析し、それを最大限に活用して周到な戦略・戦術を練る。そして、豊富な練習量で培った組織力やインサイドワークや緻密さを駆使することで、個人の力ひいては体力やパワーの不足を補うという戦い方である。」(同書26頁)この本はその具体的ありようを説いている本である。(機会があれば後を続けよう。しかし読者諸賢が本書を入手されるほうが早いとは思うが。)