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2018-08-04 14:09:00
「豊平川決壊、都心麻痺」道新2018年8月4日号、15頁。★これは道新が札幌開建に取材して得た記事の題。今回の西日本大豪雨と同等の豪雨が札幌市を襲った場合の札幌市の水没被害予想である。想定される最大規模の72時間406ミリの豪雨に襲われた場合、札幌市南19条大橋付近の豊平川堤防が決壊すると想定している。その結果2時間程度で中島公園付近は水没50センチ以上となる。6時間後には北は、札幌北インターチェンジ、モエレ沼公園、までという広範囲が浸水し、12時間後には地下鉄麻生駅周辺にまで及んでいると。これは従来公表していた洪水ハザードマップで「ほぼ1000年に一度」という前提で言われていた被害状況予想をはるかに上回っている。★この記事にはまだ不審が残る。いったい豊平川の豊平区側の被害は、なんら触れていないが、被害皆無という予想なのか。★決壊予想箇所は南19条大橋だけなのか。★上流の豊平峡ダムとの関係は触れていないが、きっとダムも耐え切れずに放水するということなのかね。★どうして以前のハザードマップとはこれほどひどい見通しの違いが生まれるのか。★それにしてもこの被害予想地図、今度は地名など図上で判読できる程度に鮮明である。地名も読めないような地図を公表すること自体が不見識だからね。★道新の記事はその右のページ・14頁に、「避難伝達自主的に」という洪水記事が載っている。これは札幌市藻岩山から流れ出る山鼻川(都心へ流れ、豊平川へ流入する)が1981年に洪水を起こした記憶を起点に、南区藻岩下地区連合会(町内諸会のあつまり)が自主避難体制を取っているという記事である。ただ、この記事には適当な地図がない。その参考になる適当な地図が載っている資料がお手元にあるはずだよ。『広報さつぽろ』2018年8月号(つい2日ほど前に配達された)11頁に出ている「ウオーキングアップ 豊平川・山鼻川コース」だ。ここにくっきりと山鼻川流域が示されており、記事はこの流域を健康のために歩こうという案内だ。★いま日本南方に発生した台風13号は、北上して日本列島に向かっているが、なんと玄人筋の意見では、この台風もまた前回の台風12号同様、左旋回西行するのではないかという。台風12号の場合、西行が半世紀に一度の珍事とされた。それがすぐまた起こるというのかい。油断ならない世の中だ。