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2018-07-12 23:07:00
もう1ファイル、書かせていただきましょう。わたし、前に、日本ハムの試合を上演されている演劇に例えた。よく演劇で言う「序破急」。野球の試合の展開で例えれば、1-3回は、序で、先発投手も張り切っているのでなかなか打てない。それがさすがに4‐6回になれば先発投手も草臥れてくるし、打者もずいぶん慣れてくるから、試合に転機が訪れやすい。これが、破か。そして7‐9回と、中継ぎ投手に変わり、代打起用も交えて、最後の土壇場になだれ込む。これが、急。この一般論はあまり崩れないので、チームもフアンも当然視していると思うのです。★しかしこの個々の過程で、選手の置かれる状況は刻々と変化する。必ずしも想定されたワンパターンの対応だけでは済みますまい。★ところで個々の選手はかなり違う力能を持っていることが当然だと思われている。単純に将棋に例えると、飛車もおれば角もおる。歩がいれば香もいる。桂もいれば銀もおり、金もおる。しかしある試合場面では、「値打ちの高い駒」が必ずしもその場に有用ではありますまい。必要なのが銀の働きなら、飛車ではうまくゆくまい。時にはもっぱら歩の働きをさせるために香を使うしかないこともある。★ゲームの運びを指図する者は、現実に具体的にどんな働きがゲームの過程で現れるかを細かく分析して、それに間に合う者をその「役」に立てることになろう。そして相応の指示を出すことになろう。その「結果」は、監督の責任であろう。日本ハムはきっと機能フアンクション分析が非常に発達しているチームではないかという気がします。選手はたんに全力を挙げるのではなく、その「役」に与えられた使命をよく承知して「演じなければなりますまい。」★実際には多くが「企業秘密」ではありましょうが、日本ハムはただ「いい選手」を取って働かせているわけではないでしょう。どのチームもこういう性質はあるとは思います。しかし日本ハムが徹底しているのではないか。★試合をぐんぐん運んでいけば、選手が試合にうまく乗ってくれる。これが勝ち戦の場合ですね。★ただ、こういう方針。機械的に聞こえたら、面白みがない。ただ勝ち負けするのではなくて、面白みはどう出すのか。こういうこともきっと考えておられるに相違ない。選手の誕生祝をするとか、両親が観戦に来たとか、そういうことを超えた「面白み」です。フアンも選手も、感情の動物です。