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2018-07-11 11:00:00
北海道日本ハムファイターズは、強敵ソフトパンクホークスに、7月9日、10日と東京ドームで連勝し、これでパリーグ2018年度前半戦を締めくくった。一位西武と2試合差の2位。★昨日の試合は、長く思い出に残りそうな試合だった。なんと4回までは0点が並んだが、5回以降、1点、2点、3点、4点、そして9回表2点で合計12点と思いもかけぬ大量得点で、日本ハムは危なげなく勝った。★問題はそのコメントの仕方ではないか。これが、たまたま、偶然に、思いがけなく、勝ったのか。それとも、理由があって、勝つべくして勝ったのか。(連続2回とも、それも日本ハム10点ほどの差で、たまたま、勝つものかね。)しかし理由があって勝ったとなれば、その理由は何かだ。日本ハム上沢投手が頑張ってほとんど投げぬいたからだって?それはスポーツ紙には全部載っている日本ハム公式見解だ。ソフトバンク側は4回で先発投手が降りていたのに、かね。じゃあその前の9日のほうはどうなるの。★一般的表現では「チームプレー」としか言いようのない、日本ハム独特のチーム造りで、人件費3倍のソフトバンクを圧倒する結果を現出した。日本ハムのどの選手も、相手方ソフトバンクの柳田以下無双のプレーヤーたちのうち、自分の立ち位置に該当する(こういうとき英語にはとても便利な表現がある。カウンターパートとかエクイバレントとか、言えばいい)プレイヤーよりも個人的能力として自分のほうが上だと言い切れる者はいないと思う。しかしチームとして戦うと、日本ハムが10点も勝つ。★この曰く言い難い状況を説明するために、私はいろいろのことを今まで言ってきた。昨日あるアナウンサーがこう言っていた。「栗山さんは演技が好きだから。云々」小さいな。演技という問題ではないんだ。私があたかも文学作品を読むかのように、あるいは舞台での劇の上演を批評するかのように、コメントすることがあるのは、私は日本ハムの試合をあたかも劇の一場のように「真に」見ているからである。その演出者は数人いるだろうが、栗山氏はその最大の人物だろう。こうでなきゃ栗山氏の「監督の覚悟」は、果たせないものらしい。それで私は、大江健三郎『小説の経験』を引用してコメントしたりしているのだ。こっちもおおまじめですよ。★それにしてもあの清宮。昨日ホームラン見たかったなー。9回の表、代打起用されていて2度目の打席に立った清宮。四球を選んで塁に出た。ランナー2人置いてレアードが3打点ホームランを打ってくれれば、1点プラス2点プラス3点プラス4点プラス9回表が5点で「セケンス」になるから、合計15点になると、私はけしからぬことを空想していた。その前の8回表。清宮が最初に代打席に立った時、その2球目めですさまじい「ファウル」を右翼外野席に放ち、満場アッと息をのんだ。打球はまるっきり音がなく、稲妻のような勢いで飛んで行った。この打席はアウトになったものの、この「残像」があるものだから、9回表のソフトバンクの投手はこの2軍から上がってきたばかりの駆け出しに四球を与える事になった。それで私のけしからぬ「空想」セケンス得点による15点が達成したかもしれなかったな。ナニ西川なぞ同じようなことをしている。西川はあと三塁打1本打てば今日「循環サイクル」安打達成となる。そこで西川最後の打席、ホームランではなくて、もっぱら「3塁打」を狙っていた。大将こういうときホームランを打っても、「しまった」と思うに相違ないな。日本ハムフアンたる者、時々はこういう楽しみ方をさせてもらわなくっちゃ。役得だよ。