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2018-07-05 12:01:00
道新2018年7月5日号7ページ「地域間ビザ免除 課題は」という記事、ロシアがすでに2012年から行っているノルウェー・ロシア間短期ビザ交流のリポートしながら、北海道の場合の問題点を探っている。★ロシアとノルウェーの間には従来領土・領海問題があったが、この処理をかなり機械的に「双方2分の1」と処理し、それに伴って、「国境から30キロの範囲で従来3年間定住していた者」に「連続滞在15日間」を認めるというもの。ここにリポートされているのはニキリ(ロシア側)とキルケネス(ノルウェー側)の交流である。たいへん興味深い実例だ。★北海道ーサハリンの場合、今まで北海道全域で考えて居たようだが、当分対象地域と交流ルートを限定してしまえばいいではないか。ひとつ。北方4島と、根室・釧路・網走という道東地域。交流経路はもっぱら直接に北方4島と。共同経済活動に参加する本州と道内の業者は、道東に支店・支社を設けるがよい。ふたつ。サハリン島と北海道の交流は、サハリン島居住者と小樽市から稚内市までの地域(鉄道沿線とその西側のみ)の住民の交流で、交流経路は当分ニジノサハリンスクと小樽市及び稚内市に限定する。このように北方領土関係とサハリン・北海道間交流を分離しておけば、領土問題に由来する日本側の懸念は防げよう。そして交流が進めば、道東の鉄道網を充実し、札幌から稚内に至る廃線にされかかっている鉄道をすべて復活充実する機会となろう。★大量のロシア人短期宿泊者が道東と道北・道央に現れることになる。★政府の一部の人間の知恵にばかり期待しないで、お互いいろいろ考えたらいいではないか。今のままでは日ロ関係「百年河清を俟つ」有様だ。それによって割を食らうのは、北海道だ。日本の国際関係、戦後長く西高東低のありさま、北海道出身の首相でも現れないと、日本政府は本気にならないのか。