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2018-06-15 23:58:00
先に、ラーメンのたれを話題にした。ラーメンを取り上げた話の展開に、「うどんとそば」も併せて話題にしなくちゃ片手落ちだろう。★拙宅でいま、簡単にうどんかそばを食べるときはどうしているか。ラーメンの場合のインスタント・ラーメンとの比較でいえば、簡単である。「きつねうどん」と「たぬきそば」というカップ入りのものを、昼飯の時に、よく愛用する。どちらも100円ぐらいから120円ぐらいか。★しかし同じく昼飯に、買っておいた乾麺、あるいは乾いたそばの束を、小鍋で数分間ゆでて、ゆでたものを水道水を掛けて冷やし、それをたれで食べる。乾いたうどん、あるいはそば。一番安いもので一把(100グラム)20円程度。「たれ」は、瓶で売っている既製品のたれ。200‐300円のものがあれば、かなり長い間もつ。★さすがにこれだけでは一回の食事には物足りないから、別にトマトジュースを飲んだり、ミルクを飲んだりする。★店で売っている「うどん」、「そば」、そして「ラーメン」などとは、どういう関わりになるのか。どんどん広い話題になって来ると、私の知恵では収拾がつかなくなってくる。しかし、第2次大戦の終結とラーメンのたれの話と、同価値で並ぶこのブログ。収拾がつかなくとも誰の恥にもならぬ。いさましく話を続けよう。★たまたま私は、驚くべき本を書店で見つけた。麺通団『恐るべきさぬきうどん』ОH文庫、2002年(私の持っている本は2刷)。本場讃岐現地の通(つう)が論ずる讃岐うどん文化である。内容は讃岐現地のうどん店の見聞記だ。★この文化の薫り高い本に、私は当面の私の疑問を解いてくれる知識を見出した。★うどんとそばが「対決」したとすると、そばに対するうどんの特徴はどこにあるのか。マスコミが信州松本の戸隠れそばとさぬきうどんの対決を企画したときに、うどんの特徴をつぎのように描いたという。(414-416頁の分かりにくい文章のさわりだけ引き抜くと)うどんはやすくて、うまくて、大衆的。うどんは調理に際して柔軟。うどんは小麦粉と塩と水から成るが、そばはつなぎに小麦粉を使う、云々。私はこのくだりを読んで、はったと膝を打った。そうだ、私が買ってくる「乾いたそばの束」は、正味にそばの分量が少なくて、小麦粉の比重がおそろしく高い。これは本当はそばとは言えないのではないか。そばが同じ一束20円でうどんと並ぼうとすると、このように「インチキ」になってしまう。うどんとの比較では、とうてい大衆的足りえない食材なのだな。(また、機会があったら、続けよう)