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2018-05-28 12:42:00
今朝受け取った「外山(とやま)グループオーナー通信5月号」3頁に載っている同社管理部浅野氏の記事が、まことに時宜に叶った提案をしているので、ここに記事の要点を紹介させていただく。 浅野氏は、将来の展望に乏しくなっている賃貸アパート・マンションの活路として、「民泊、マンスリー、旅館業」の併用によって、短期滞在者を引き受けられるようにすることだと言う。卓見である。 浅野氏は、賃貸業従来の2年という貸し方の慣習に囚われずに、1か月、3か月、6か月、1年、または2日、3日、1週間と、様々な期間に対応することで、これまで賃貸業が対象として来なかった短期滞在顧客、法人顧客の研修などによる出張社員、外国人観光客など、いろいろの顧客を賃貸業に取り込めないだろうか、と言う。 そのために利用できる制度的枠として、いま考えられるのは、民泊新法(住宅宿泊事業法)か、旅館業(今度の改正で要件が緩和されそうだ)または簡易宿舎であろうと。従来の賃貸業にこのような枠組みを併用することで、「民泊、マンスリー、旅館業」のような短い滞在期間への対応が工夫できないか、と言う。 ここで浅野氏の提言が優れているところは、「どれかひとつの制度枠にとらわれない」としていることである。制度枠をいろいろ使い分けることを考える点です。兵法でいうとひとつの陣形に囚われず、いわば行軍隊形のまま戦闘に入るという戦法です。 さて、この「戦法」を実地に賃貸アパート・マンションにどのように具体的に適用してゆくのか。それに対応するオーナーの姿、管理店・仲介店の姿、管理店・仲介店に現に勤務している有為な社員たちの人生設計如何。それは多岐複雑にわたるでしょうよ。はたしてこういうことがいまの札幌の大きな業者、ビッグや常口やアパマンショップやにお出来になるかどうかは未知数ですが、浅野氏の言ではないが、相当に真剣にお考えにならなければ将来の展望が難しいでしょう。 それにしても、問題点の大筋は浅野さんの指摘される通り。 私どもも江別(外山さんの地元)に物件があります。新千歳空港と江別市を結び付けて、新しいタイプの旅館業の展望をお持ちなら、ぜひお聞かせください。