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2018-05-12 10:15:00
2018年5月11日号北海道新聞紙面から。私の注目した記事。1.‐17ページ。東札幌の銭湯・共栄湯の記事。銭湯が地域の人々の生活と安らぎの場となっていることを痛感する内容。当アイランドコーポは夏季、なるべくプロパンを使わないシンプル・ライフを勧めているが、それが可能になる条件は近所(3分のところ)にある銭湯花の湯の存在などである。所得の低い私ども共同住宅住民の生存条件が銭湯の存在であることも、忘れないでいただきたい。2.-23ページ。作家子母沢寛(道内厚田村出身の人)の特別展が中央区中島公園の道立文学館で6月24日まで開かれているという記事。子母沢作品の背骨に「負け犬」視点があったという指摘は興味深い。裏日本・日本海視点といってもよい。全日本の中で、北海道はまさに「負け犬」の最たるものではないか。私も自分のブログの視点を「シンプル・ライフ」なぞと言ってきたが、何を隠そうやはり「負け犬」なのであろう。ただね。哲人ベンジャミンのセリフではないが、かつての負け犬の視点の中に、現代の行き詰まりを切り開く重大なカギが潜められていることを忘れないでほしい。3.-8ページ。JR上場4社、東日本、東海、西日本、九州が、揃って増益という記事。JR北海道のいまの悲運と比べてみるがよい。この悲運は本当に北海道の責任かね。北海道地元の自助努力だけで解決しようというのは、どこかおかしくないかね。★ブログ(ウエブ)が発達してきて、新聞の比重が問われているが、私は新聞の重要性はいまのブログ(ウエブ)ではとても変わり得ないと思う。その理由の一つは、いまの社会のありようを構造的に示すためには、この北海道新聞の5月11日号にあらわれているように、新聞というありようが見事な役割を果たしていると思う。ブログ(ウエブ)のほうは構造性を示すのに弱い。★とりわけ「地方性」という点で、北海道新聞は道民にとって の不可欠の視点を提供しているのではないか。他方で、ブログ(ウエブ)には、抜きがたい「中央至上主義」が付きまとう。★むろん朝鮮半島核全廃なり、加計問題なり、国際的、国内的な大問題にも立派に報道の姿勢を堅持している。そのことと「地方性」は、なんら矛盾しない。