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2018-04-17 22:55:00
東濃「今は昔」-下街道高山宿(5) 私は今は札幌に住んでいます。盛夏でも気温が極端に上がることなく、空気が乾燥していて、さわやかな土地です。幼時土岐津町で育っていたころの思い出では、夏には気の遠くなるほど暑い日があったことでした。あまりにひどい暑さを凌ぐ方法は、土岐川の河原へ行って水の中に入っていることでした。水は生ぬるいが、流水なので、暑さは凌げます。土岐川の水量はそう多くはなく、川底にはこぶし大の丸い石がぬるぬると並んでいました。泳ぐわけではなくて、浅い川底に座って時間を過ごすのです。たいてい誰の姿もありません。★あるとき水につかっていたら、茄や胡瓜のような野菜を小さく切った塊に小さな木の端が何本かさしこんであるものをみつけました。なんだかわからないが、間違いなく食べ物です。こういうかたまりをいくつか拾い集めて自宅へ持ち帰りました。大人はこれをみて、土岐川上流からお盆の供養で流してきたものだと教えてくれたが、私同様これが食べ物であることを認め、「これを食うのか」とため息をついて、これを汁の実にしました。(国民学校2年生の頃です)ふだん食べる野菜と言えば、カボチャとサツマイモだけでした。それに祖父が作っていたわずかばかりのジャガイモです。(これらは副食というより、主食にかわる食べ物です。)