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2018-03-23 19:28:00
なんかえらい題になってしまったが、実は「資本主義に未来がなくなっている」という仮説。水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』集英社新書、2014年。私は水野さんという人はよく知らないが、たいへん真面目な本と思い、今後ご紹介するつもり。金利がこんなに安くなっているのは、資本主義のありようが行き詰まっている証拠で、従来であれば資本主義にとって事態解決のための余裕世界(周辺と、呼んでいる)が存在したが、もうそれがない。アメリカなぞが近年「金融空間」という別世界(周辺)を作って(これがニューエコノミーなんだろうね)大いににぎわったが、もうその手も先が見えない。まーあっさり書くとこういうことを述べているが、私には大いに検討に値する仮説と思える。いずれもう少し腰を入れて紹介します。★水野氏の指摘する「金融空間という周辺」が、私には今昔物語の「鬼の住む別世界」と重なるんです。うつつの世界の通貨と鬼の世界のビットコインが、交わる点が今の世か。どうも私の近辺で、ビットコイン投資にでも失敗したのか、最近どうしようもなく沈み込んでいる人が2人いるんです。心ここになしという有様です。