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2018-03-22 00:26:00
2018年3月22日・木曜日・札幌。★さて、この乱世。わが魂、いずれにありや。今までは、多くの場合、前への発展を思った。しかしこの頃は、身を引いて、うしろのほうを懐かしがる様になっている。★先ごろ古書店で、福永武彦という人の全集(著者は全小説と自称している)第1巻と第9巻を手にし、妙に気を引かれて買ってきた。(例によって別に高価な買い物ではない。)第1巻 風土。第9巻 風のかたみ。何か、こういうのを、純文学風とでもいうのか。実は私は、この作者という人をよくは知らない。★先に第9巻のほうを手にしているが、「今昔物語は面白い」といい、『今昔物語』の中からいくつか抜き出した材料を現代語訳したものや、果ては、「風のかたみ」、「鬼」という創作風2編を収める。この2編を今昔物語風に書いているという何とも奇妙な筆致で、これをここしばらく少しずつ(慌てる旅でもないので)読んでいる。最近話題の森友文書の一件なぞ、思うにおおいに今昔物語の一篇に似るな。