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2017-12-10 10:59:00
北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手は、2017 年秋、米国大リーグへの移籍が話題になっていた。それが、このところ、ロサンゼルス・エンゼルスへの移籍と決まった模様。「投げて、打つ」二刀流が米国でどう発展するか、大いに期待している。★ところで私はこのほど、ロバート・ホワイティング『世界野球革命 The Samurai Way of Baseball, Robert Whiting』早川書房、2007年という本を図らずも手にして、大いに興奮している。この『世界野球革命』は、2004年にすでに発刊されていた本 The Meaning of Ichiro を主要な内容として、それをさらに書き増した本だ。この本の主な話題は、イチロー選手の登場、米国大リーグへの移籍、世界のイチローへ、という1990年代に始まって今日に至る30年ほどの日米野球史の激動を把握することである。ちょうど日本のバブル崩壊以来の「それまでの日本の政治・経済の清算」期が、野球史では反対に「日本野球世界化」の輝かしい期間となった。この「背理」の面白さよ。野球史30年間がこれほどダイナミックなパースペクテブを用意するとは! (もっと語りたいことは、後日に回そう) ★そしていま二刀流大谷翔平選手の登場。かつて在日時(1990年代)オリックスであれほど活躍していながら、日本人も日本野球界もそれほどフィーバーしなかった。それが渡米してイチローが神のごとき発展を続けると、さすがに鈍感な日本人と日本野球界も喝采を惜しまない。(いつのまにか巨人一強という常識は覆っていた)★さてこれまで北海道という僻遠の地で投打ともに並外れた能力を見せつけながら、日本と日本野球ではその評判が内輪であった天才が、いよいよ渡米することになった。私は期待するぞ。イチローの場合がそうだったように、事柄がいつの間にか日本の政治と経済をでんぐり返すことを期待するぞ。イチローの渡米以前は「巨人、大鵬、卵焼き」という「日本にとって当然の名文句」があったね。いまや跡形もないぞ。★そうだ。大相撲とも対比してみよう。どちらもスポーツ国際化の姿だが、対比すら不可能かな。太陽の前にろうそくを置いて比較するようなものかな。★大谷君、達者で、頑張れよ。