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2017-07-28 11:53:00
新谷弘美さん、『病気にならない生き方--ミラクル・エンザイムが寿命を決める』サンマーク出版、2006年が、そう説いています。ここでいわれる「エンザイム」とは、「生物の細胞内で作られるタンパク質性の触媒の総称で、植物でも動物でも、生命があるところには必ずエンザイムが存在しています。物質の合成や分解、輸送、排出、解毒、エネルギー供給など、生命を維持するために必要な活動にはすべてエンザイムが関与しています。」(同書6頁)これが私がタイトルに書いた「体内酵素」というわけです。この体内酵素が、人体の活動のあらゆるありようにつながっているというのです。本書の説く所は、主に、このエンザイムを荒廃させてしまう人為の要因を、ひとりひとりの努力で防ぐのが「最高の健康法」だろうというのです。「現代社会は、その大切なミラクル・エンザイムを消費する要因に満ち満ちています。お酒やたばこといった嗜好品、食品添加物、農薬、さらに薬やストレス、環境汚染、電磁波などもミラクル・エンザイムを消耗させる原因になっています。」(同書10頁)この引用文中で「薬やストレス」とあるところは、前回ご紹介した安保徹『薬をやめると病気は治る』が説く眼目とぴったり一致しますので、「安保説は新谷説の中にすっぽり入る」ことになるのがわかります。本書も立派な一服の清涼剤ですよ。患者もこういう見識を持っていてよいのです。病院と医者を神であるかの如く、絶対視しないでよいのです。この体内酵素は一生に出来る分量が限られているそうで、なにやらご議論が「エントロピー」を言うように聞こえるのもそのせいかもしれません。