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2017-07-28 00:45:00
これはずいぶんショッキングな提示です。安保徹さんが『薬をやめると病気は治る』マキノ出版、2004年、で言っておられることを、あえて私の解釈で要約します。医療は超重要な事項なので、もし興味を持たれたら、この本を自分で読んで確かめてから、この知識を生かしてくださいね。この本の副題に「免疫力を上げる一番の近道は薬からの離脱だった」とあります。私がこの本の極意を一言で要約すると、「病は気から」だ。西洋医学で言う自律神経・交感神経は、東洋医学風に言えば「気」だと私は思いますよ。つまり私の言い方だと、西洋医学の自律神経・交感神経は、人間の体内の調整を行っている「気」で、東洋医学風に言うと気には陽気と陰気があって、人間の体内でバランスしているということになります。多くの病、とりわけいわゆる生活習慣病は、この「気」の乱れから起こる。この観点のもとで安保先生の言われる治療法は(わたし風に表現すると「気」の乱れを去る方法は)一に原因となっているストレスを取り去る事、二に今飲んでいる西洋医学の薬を一切止める事。いとも明瞭(もっとも、いろいろな注意が伴うので、この方法を採用する場合にはこの本をまずみずから親しく読むこと)。薬の対処方法を4点、書いておられる。1. 薬は緊急の病に対処するだけのものである。2. しかし、急に薬をやめるのではなく、徐々に減らすこと。3. 体が冷えたり痺れたりしているときには、体を温めるがよい。4. 同じく薬を処方するにしても、「3分の1くらい」病状を軽減する薬がよい。(ということは、漢方薬や鍼の方が適当だということだ、と私は思った。)★どうもこれが「神経内科」の本来の「お仕事」のようだ。ただ、西洋医学の神経内科は、病状を狭く特定したがる。別に狭く特定する理由がないように思う。それに人間は、やがて老年という最大の病で死ぬ運命にある。★自律神経には、交感神経と、副交感神経がある。前者が東洋医学風に言うと陽気、後者が陰気。★どうですか、あなたの神経内科の先生は、病気とそれにたいするあなたの生き方を、じっくり説明してくれますか。まさか、ろくに体にさわりもせず、3分もしない短時間でいつも終わっているんじゃないでしょうね。(あとに残るはてんこもりの薬の山。)患者の側にも見識が必要なのです。この本は、一服の清涼剤になりますよ。(しかしね、漢方という話題を持ち出すと、あなたの先生は、たいてい長い演説をお始めになって、「漢方の致命的欠点」をお話しになります。先生がいわれることにも一理はあるんですよ。私の先生も漢方批判者です。)