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2017-06-27 21:03:00
14歳の藤井4段が、昨日増井4段を破り、29連勝という新記録を樹立した。新しいヒーローの誕生である。将棋は竜王戦の最中で、この藤井-増井戦も竜王戦の一端、その第1戦である。藤井4段がこのまま勝ち進めば、最後は竜王となることになる。もっともこれから出会うはずの相手は、だんだん強い相手になってゆくので、連勝が続くことはたいへんに奇跡的ではあるが。藤井4段の出身地である愛知県瀬戸市では、市民が万歳をしていた。★さてこの藤井4段の強さの秘密は?外見的にいえることは、彼の将棋が、「詰将棋研究に支えられて終盤に強いこと」、「定跡にこだわらないこと(桂馬が早々と飛び出す)」、「王将をあまり囲わないこと」、「AI研究に支えられて、『良い手』を相手より余計に差し、『悪い手』を相手より少なく指すこと」だ等々、テレビで解説者が話していた。★この「良い手」「悪い手」というのはコンピューター・ソフトが判断する「良い手」「悪い手」なのだそうで、つまりコンピュータ・ソフト的評価を加えないと藤井4段の評価ができないということらしい。いずれにせよ21世紀的な将棋ヒーローの誕生だ。(たしかかって羽生名人が「コンピュータ」とあだ名を奉られたことがあった。)総じてたいへんに粘り強い棋士で、古い有名棋士中では大山名人に似ているのではないか。