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2017-06-24 23:24:00
最近数日間、加計学園問題に関する総理官邸の対応をめぐる話題が、ウエブに満ち溢れて、いろいろの切り口を示し、それらのウエブ記事を読むだけでも忙しかった。近年およそこれほど政治と行政の裏表の情報と意見交換が遺憾なく行われたことは珍しいのではなかろうか。★ところが今夕、わが目を疑うニュースがウエブに流れ、正直のところ唖然とした。いったいこれを口にした総理は、自分が何を言っているのか、わかっているのだろうか。★記事というのは、6月24日14時11分に配信された「時事通信」の「獣医学部、今治以外にも=日欧EPAの来月合意を-安倍首相」(この記事には膨大な数のコメントが既についていて、たいへん批判的である)。なお、同20時12分「読売新聞」のウエブ記事「首相、獣医学部新設『今治市だけに限定しない』」が配信。同21時18分「毎日新聞」のウエブ記事「獣医学部『今治だけに限定せず』新設に意欲」が配信された。★なにしろ最近の加計学園問題をめぐるメディアの大紛糾では、「大新聞」とされているところでも「ぴったりと政府側に着く」という「定評」のあるところが出てきているから油断ならない。私は上記3つの記事では毎日新聞配信のものがもっとも「客観的」に見えた。「今治市だけに限定する必要は全くない。地域に関係なく、2校でも3校でも、意欲ある所にはどんどん新設を認めていく」、「獣医師会の強い要望でまず1校に限って特区を認めたが、中途半端な妥協が疑念を招く一因になった」、「さらに首相は、規制緩和が特区から全国へ拡大した過去の例を挙げ、獣医学部新設も『速やかに全国展開したい』とした」(私は毎日新聞ウエブから拾った。しかしこういう拾い方は内容をあいまいにしやすい。諸兄姉自ら上記のウエブやコメントを読まれるがよい。)