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2017-05-11 03:08:00
稲葉さんの『躍る北の大地』2011年を読んでいて、現在日本ハムが置かれている状況は2010年当時と似ていると感じた。稲葉さんはこう述べている。★2010年はファイターズが連覇に挑んだシーズンでした。しかし、終わってみれば5年ぶりのBクラス。日本シリーズを制した千葉ロッテとはわずか1勝の差しかありません。あと1試合、負けを勝ちにしていたら、クライマックスシリーズに進出できたのです。/優勝した福岡ソフトバンクとは3ゲーム差です。/数字的に見れば、序盤での負けが多すぎました。開幕から約1か月半で借金は14にまで膨らみ、この数字が最後まで響きました。/7月始めに借金を返済することができたのは過去の経験に裏打ちされた力があったからだと思います。にもかかわらず、最後に一勝足りなかった。それは心のスキがどこかにあったということでしょう。慢心を指摘されても言い訳はできません。前年に55だったエラーが78に増えたのはその象徴だと思います。(同書171-3ページ)★そうすると、今後「2勝1敗ぐらいで戦ってゆけばいずれAクラスに昇れる」と私が前に書いた「方針」では大甘だということになります。この方針ではBクラスにとどまってしまう。★戦いの過程で主力選手が傷つくリスクも怖いのです。★この稲葉さんの回顧のような日ハムの情勢判断は、当時日ハムにいて、いまオリックスや楽天やに行った人たちもよく覚えていて、日ハムと戦うときにこの情勢判断を逆用なさるのは勝負師なら当然のこと。いやはやこうなると野球もまさに孫子の兵法ですな。5/8オリックスとの3連戦目、1回表西川がなんかたいへん不思議なデッドボールを受けた。なにしろ体の「左側」に球が当たったのです。その時に日ハムのベンチでは近藤(先日脛にデッドボールを受けて欠場中)、金子コーチ、栗山監督、その他そのへんにいた数人が「ひとしく愉快そうな笑顔をした」のは、よーくこの情勢判断を知っていて、「西川の愉快な無事」をよろこんだのでしょうね。★5/10日ハム対西武、2対1で日ハムの勝。