インフォメーション

2017-05-08 23:11:00
前項で語った日本国憲法第9条改正の件であるが、私が幼時に歌った宮城県民歌第4番というのは、つぎのとおりである。★新日本の建設に、忍苦の道をきりひらく、意気新たなるわが宮城(みやぎ)、めざす理想のふるさとを、われらこぞりて打建てむ。★宮城県民歌は1946年制定。副題は「かがやく国土」。作詞 遠山徳雄、作曲 福井文彦。(なお戦前の1938年制定の宮城県民歌もある。しかし今日正規の県民歌はこの1946年制定の宮城県民歌である。)★宮城県民歌とウエブで引くと、宮城県民歌に関する情報が記されている。そして「初音ミク」歌うと称する歌声が聞けるので、今日歌ってみたい方はそれで「学んで」欲しい。ただし「初音ミク」が歌うのは、宮城県民歌第1番だけだ。★平和の春のあけぼのに、さきがけ進む輝きの、力あふるるわが宮城(みやぎ)、ここにうるはし人の和の、誠は結ぶ郷土愛。★私がどうして第1番と第4番だけのご紹介にとどめたのか。★ウエブ上に現れる「失われた兵庫県民歌を求めて--1947年制定の県民歌がなぜ存在しないことになったか?」という記事を読んでいただけると、「わかる。」このウエブの筆者が「著作権法に従って兵庫県民歌の第1番と第2番の二つだけしか紹介しない」としているからである。★そして全国の多くの県で1946-7年に県民歌がつくられたこと、これらの県民歌は新しい日本国憲法が「新日本の建設」の礎となることを祝い恒久の平和を寿ぐ歌であること、がわかる。日本国憲法の制定・発布にさいして「あたらしい憲法のはなし」が配布されたことはよく記憶されているが、あたらしい憲法を寿ぐ県民歌が全国のいろいろの県で歌われたことをいま忘れないでいただきたい。★ありていに言うと、当時公式の席で「君が代」が歌われることは稀であった。「軍歌」を歌わず「君が代」もうたわず、当時わが宮城県民は、人が集まるような公式の場でよく「あたかも国歌を歌うように」歌ったのが、この宮城県民歌であった。これが当時の事実上の国歌であった。全国宮城県以外の県ではいかがでしたか。みなさん調べてごらんなさいよ。