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2017-04-06 23:37:00
北海道の自然の魅力を、北海道の者も往々忘れているのです。前々回「北海道の岬」という記事で、「札幌から日本海岸を小樽、岩内、江刺、松前」と南下するコースは、北は小樽-余市までは鉄道があるが、たとえ昭和40年にさかのぼっても鉄道は(江刺以南しかなかった)通じていません。(古い岩内開発計画書に、日本海側から新しい風が吹いてこなければ岩内の発展がないと嘆いていました。)そして「札幌から日本海岸を石狩港-増毛-留萌-羽幌と北上するコースは、これまた石狩-増毛間は(道路も細いのですが)たとえ昭和40年でも鉄道は通っていません。(いわば夕日の景観が美しい秘境ラインですね。じつは途中に知る人ぞ知る秘湯があります。内陸の月形のほうにも秘湯があります。なに知っている人は銭湯のように利用しているのですが)最近新幹線が函館まできたこともあって、ちらほらと話題になりだしましたが、道南太平洋岸「森と室蘭」を結んでみれば、その途中の内浦湾(噴火湾)は、よくよくみればこれは首都圏の湘南海岸でありましょうが。どうしてここが「過疎地」で鉄道駅が廃止になるのか。他日「森と室蘭」を結ぶクルーズ船が企画されることは時間の問題でしょう。もし外国人が北海道にやってきて全道を「ある種の目をもって」巡り歩いてみれば、外国人好みの地形が誰も買うことなく二束三文で放置されていることにすぐ気が付くはずです。例えば石狩太美に「スエーデンハウス」という「小山の上の別荘地」があるが、ああいう地形はオーストラリア人などが好んで住むところだというのは、オーストラリアへ行って、彼らがどんな地形に密集して住んでいるかみればすぐわかるでしょう。いったい北海道と日本のみなさんはなにを考えているのだろう。「ニセコ」は序の口でしょうよ。本州の皆さんも北海道を原子力発電の廃炉のごみの好適な捨て所だなどというけしからぬ発想を捨てて、グローバルな目でみた北海道を評価していただきたい。少しは空想力も持っていただきたい。