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2017-03-11 23:40:00
今日3月11日、2017年。東北大震災から、ちょうど6年を経過した。★これまであえて言わないでいた主張を、この6年目の節目で、あえて言わせていただく。★「震災復興」というが、目標の取り方が最初から、至らなかった点がある。「復興」というが、「被災民が住居をあてがわれた」ことのみを「復興」と理解するのは、おかしいのだ。★そもそも東北の岩手県、宮城県、福島県の海岸部は、震災以前に、その多くが既に明らかに過疎地だった。それゆえ「復興」は、そこの住民の生活が立つような格段の施策を必要とするのだ。★この課題を東北の多くの人々は既にみな知っていた。知りながらあえて口にしていなかった。今だって知りながらそれを言っていない。(せいぜいがほのめかしている。)この「姿」を感知するのなら、「復興」は終わったのではなくて、これからなのである。★たとえば壊滅状態になった海岸の某市住民は、もうひとつ内陸にある隣接の某市に盛んに移住した。その内陸部の某市は、その市自体は住民が急速に減少する「過疎化」が起こっていたが、被災地の住民の移入によって急ににぎやかになった。しかし元来そこが過疎化しかかっていたという事実は歴然と存在するので、政治が無策を続けるならば、いずれは被災地もその隣接地もともに過疎化してゆく。★復興の課題を「第一義」としたはずの日本の政治は、この数年間、どの程度のことをしたのだろう。